誇り高きカンサイ人

思いつくまま、時には考えながら…言いたいことを普段言えない性格なのでブログで匿名で思う存分書いてみよう的な…。

KAT-TUN海賊記 🔱20

中:ふ…わぁ…よく寝たぁ…。ん…?お城のバルコニーみたいな所…月光がキレイだなぁ…誰かいる…ドラゴノイド…?キレイだなぁ…。

ヤマダ:…あ、起きた?

中:うん…もう夜になってるんだね…めちゃくちゃ寝た…。上田と、亀は…?あ、まだ寝てるんか…。

ヤマダ:疲れてるんだね…ここに来るまで、大変な旅だったよね…。

中:あれ?他の獣人達は?

ヤマダ:みんな寝てる。俺は一応君たちの見張りだよ。

中:そっか…。いや〜、それにしても大変な旅だった。

ヤマダ:ふふ…なにせここには、誰にも近づけないようにしてたからね。

中:…どうして、こんなバミューダ空域なんて危険なところに、君達はいるんだ?

ヤマダ:それはね…。

上:…う〜ん…あひゃ?うう~ん…あれ?中丸起きてたん?

亀:むにゃむにゃむ〜ん…ぁ…あれ?もう夜?

中:やっと起きたか。今、ちょうどヤマダくんから話聞くところ。

上:んあ〜…よく寝た〜。

亀:はぁ…寝たね〜。

中:話の続き聞いていい?

ヤマダ:いいよ。なぜ、俺達がバミューダ空域にいるか…だよね。

亀:大変だったんだぜ?ここまで来るの。

上:ま、オモロかったけどな!

ヤマダ:…俺達は、1000年程前、魔王に滅ぼされた技術大国アトランティスの生き残りなんだ。

KAT-TUN:え!?

ヤマダ:…信じられないだろうね。でも、俺達はおよそ1000年以上の間、ずっと生きてるんだ。

中:な、なんで!?

亀:1000年…。

上:…何があったんだ?

ヤマダ:…あの日、俺達の国は魔王に襲われた。人々は逃げ惑い、海や山側に散り散りになった…。魔王は圧倒的なパワーで、国を破壊した…。山側に逃げた俺達は大怪我を負っていたが、なんとか生き残り、俺達以外の生き残りを探したよ。でも俺達以外にはいなかった…。獣人は生まれつき、人間よりも身体が丈夫だったから…。絶望したよ…大陸の海側が無くなっていたんだから…。俺達以外には誰もいない…回復魔法を使える魔法使いも、医者だっていなかった…。あったのはかろうじて残っていた地下シェルター内の機械だけ…。俺達は自分達の科学力で、自分達を機械化し、生き延びた…。そしてしばらくは、アトランティス以外の国に移り、過ごしていた…。そしてそこで気づいたんだ…。俺達は病気も怪我もしない…老いもしない…周りの人々が歳を重ね、亡くなっていくのに、俺達は生き続けている…。俺達は再び孤独になったんだ…。もう、別れはツラい…だから、誰にも関わらないように、ホワイトピジョンを創り、このバミューダ空域に来たんだ。

中:そうだったんだ…。

亀:…ツラいね。

上:死なねぇ身体ってのも、厄介だな…。

ヤマダ:うん…だからさ、君達は、なるべく早くここを離れてほしい…また俺達が寂しくなる前に…。

上:…なんとか、ならねぇのかな!?

中:…機械の身体から、獣人の身体に戻れるような技術はないのか?

亀:…あったら、とっくにやってる…よな…。

ヤマダ:うん…そうだね…。確かに、理論上、獣人に戻れる技術はあるんだ…なんとか創ったんだよ…。

KAT-TUN:え!?

ヤマダ:でも…成功確率は物凄く低い…ほとんど運試しみたいなものだよ…。だから、実際にはやれていない…。誰か一人でも失うことは、怖い…。

中:…成功確率が低い…運…あ!

上:…アレだな!

亀:そうだね!

ヤマダ:え…何?

KAT-TUN:超ラッキーアイテム、白蛇の鱗だ!

ヤマダ:え!?

上:俺達は、守り神から、超ラッキーアイテムを貰ったんだ!

中:それならきっと、大丈夫だ!

亀:イケるよ!イケる!!

ヤマダ:ラ、ラッキーアイテム!?

中:きっと、俺達がここに来れたのも、白蛇の鱗のおかげだぜ!

上:たまたまスライムが吐き出して来れたもんな!

亀:そうだよね!

ヤマダ:確かに…このホワイトピジョンは一定の場所には留まらず、飛び続けてますけど…。

中:バミューダ空域に着くまでにも、珍しい生物に会ったしな!

亀:ペガサスやユニコーンとか、色々ね!

ヤマダ:それは凄い!

上:信じてみねぇか!?

ヤマダ:…でも、獣人に戻れたとしても、こんな、時代に取り残された俺達を受け入れてくれるところなんてあるのかな?

KAT-TUN:ある!!

ヤマダ:え!?

中:ヤマダくんがさっき言ってた大陸の海側は、消滅したんじゃない!海の底に避難してたんだ!

ヤマダ:え!?え!?

亀:俺達は海の底に沈んだ幻の大陸アトランティスに、勇者達と行ったんだ!

上:そして出会ったんだ!そこに住む人達と!

中:ヤマダくん、君達の大陸の子孫は、今は、海の守護をするポセイドンにカンサイ大陸と名付けられ、平和に過ごしている!

亀:あいつらなら、事情を伝えればきっと、受け入れてくれるはずだ!

上:めちゃくちゃイイやつらだからな!

ヤマダ:…ほ、本当に?本当に俺達の、アトランティスの生き残りの、子孫が?

KAT-TUN:本当だ!!

ヤマダ:…み、みんなに知らせなきゃ…グス…グス…あ、会いたい…!アトランティスの…子孫に!

KAT-TUN:会いに行こうぜ!