誇り高きカンサイ人

思いつくまま、時には考えながら…言いたいことを普段言えない性格なのでブログで匿名で思う存分書いてみよう的な…。

A.B.C-Zダンジョンクリア編 狙われてるぞ、野郎共。

チャン:オラ、ちょっと船室の外に出て海を見てくるよ!
ツ:僕も行くよ!アトランティスへの海を見ておきたい!
上:いいぜ。だけど、危険が沢山あるからな。気をつけろよ。
亀:俺が一緒に行くよ。上田は休憩しときな。
上:あぁ、サンキュー。
中:俺はもう少しチーゴーと喋りたいな。興味あるし。
チ:いいよ。私もこの船のこと知りたい。
シ:我も!
キ:オレも!
チャン:じゃあ、行ってくるね!

チャン:良い天気だなー!海は広いなー!もう港が見えないや!
ツ:風が気持ちいいね!周りに海以外何もない!清々しい気分だね!
チャン:ねえ、アトランティスへは幻影の魔法以外にどんな試練があるの?
亀:あぁ、そうだな…この先もう少ししたら、毒霧の海域に入る。まぁ、上田の風の魔法があれば大丈夫だろう。それから、さっきの海獣みたいなやつらがゴロゴロ出てくるだろうな。それに、アトランティス大陸が海に沈んだせいなのか、これもアトランティスの防衛魔法なのか、海流も普通の海とは違うから気をつけないとな。
チャン:そうなんだ。気をつけないと!
ツ:そうだね、気をつけないと…ウッ!
亀:…!!何だ!?
チャン:ツート!!
ツ:大丈夫、腕にかすり傷が付いただけだよ。でもオカシイな。今何にもぶつけたりしてないのに…。
亀:腕見せてみろ。
チャン:オカシイよね。オラ、一応何があっても大丈夫なように周りに警戒してたよ?
亀:これ、銃創か?
ツ:…本当だね。
チャン:銃創?銃で撃たれたってこと?でも今日は良い天気だし、船の周りもよく見えるけど、オラ達以外誰もいないよ!?
亀:…みんなに知らせる!とりあえず船の中へ!

?:お前なぁ!外すなよ!警戒されたやん!ってゆうかなんで外した後も撃たへんねん!
?:うっさいなぁ!しょうがないじゃん!何かこの魔法のライフル銃がジャムったんだよ!ありえねぇ!クソ!しかも何で外れるんだよ!まぁいいさ、何かの間違いだ!次は仕留めてやる。

中:どうしたの、チーゴー?
キ:何かあったの?
チ:…。
シ:何かあったんだね。チーゴー、怖い顔してるもん。
亀:みんな大変だ!ツートが撃たれた!
キ:え!?
シ:大丈夫なの、ツート!?
ツ:心配ないよ。腕にかすり傷がついただけさ。
チ:ツート、傷見せて。
上:クソ!舐めやがって!俺等を攻撃するなんて良い度胸じゃねぇか!
中:谷村に言って、周囲を探索してもらう!
チ:回復魔法を使うね。
ツ:ありがとう。わぁ、すぐに治った。さすがチーゴーだね。
チ:ゴメンね、ツート。魔法で結界を張ってたのに、弾道を逸らすことしか出来なかったよ。なかなかの術者だね。
ツ:…そうか。チーゴーが結界を張ってくれたから、僕はかすり傷で済んだんだね。
中:ダメだ!谷村からも、周囲にはそれらしき船とかはないって!
亀:クソ、どうすりゃいいんだ…。
チ:大丈夫。
亀:え?
チ:既に、術者は捉えてるよ。
上:どういうことだ?
チ:前にツートが幻影魔法に囚われた後、探索魔法を強化したんだ。私の結界に引っ掛かった魔法は、魔法で探索出来るようにしてある。今、ツートの銃創にかすかに残った魔力を辿っている。もう少しで捕まえられるよ。

?:おい!まだジャムってんのかよ!早く直せよ!
?:それがダメなんだよ!まるで魔法に掛かったみたいに全く動かないんだ!
?:まるで魔法に掛かったみたいに…?
?:そうなんだよ!
?:どないなっとんねん…。
?:う、うわ!
?:うわー!

チ:捕まえた。相手をこちらに空間転移させるね。
キ:もう捕まえられたの?
ツ:さすが。早いね。
亀:すげぇ。
?:…うわ!何やここ!?
?:いてて…。何だ?うわ!
?:うわ、ヤバイ!俺等捕まったんや…。
?:絶対絶命じゃん…。
上:オイ…お前等、わかってんだろな?
亀:うちに攻撃して、タダで済むと思うなよ?
中:マジでソレな。
チ:まずは、ツートに謝ってもらおうか。
?:す、すみませんでした。
?:申し訳ありません!
ツ:まぁ、撃たれた僕も悪いね。油断してたつもりはないんだけどな…。でも、人を撃つってことは、それなりに覚悟や理由があったんだろ?
シ:なんで攻撃なんかしたの?
?:…お前等がのほほんとした顔で船に乗り込んでたのは港で見てたからな。倒すのは楽勝だと思ったんや!しかもなかなかエエ船やし横取りしたろうっちゅう寸法よ!
?:俺の魔法のライフル銃ならどんだけ距離が離れてても狙えるからな!…俺等は陸にいるから絶対見つからねぇはずだったのに!
?:なんでこんなことになんねん!どないなっとんねん!
チ:君たちは、私達を舐めすぎたんだよ。
?:ヒィッ!
?:なんやねん、こいつ!
上:お前等を捕まえたのはこの魔法使いだ。
?:はぁ?どうやって!?
チ:君の弾から魔力を逆探知したのさ。
?:そんなこと、普通出来らんやろ…。俺等、陸にいたんやで?
?:てゆうか、俺の銃はどんだけ離れてても絶対命中させられるんだよ。それが外れてるはジャムるは…もしかして…全部お前の仕業かよ…。
チ:ちょっと魔法を工夫すれば出来るよ。…で?どう落とし前つける気?私の仲間を傷付けたんだ。
亀:(すげぇ魔力…空気がビリビリしてる…。)
上:(コイツ、ブチ切れてんな…。)
中:(魔力の圧ハンパねぇな…。あ〜あ、コイツら狙ったヤツがマズかったな。)
チ:随分高を括ってたようだね。
?:ちくしょう…楽な仕事だと思ったのに…!
ツ:…同じ銃を扱うジョブをしている、ガンマンの僕からも言わせてもらうけど。
?:何だよ!
ツ:人を撃つ…その重みをわからず、楽な仕事だなんて高を括るヤツに銃を持つ資格なんかないよ。
?:…うっせえ!お前みたいなヤツに俺の気持ちなんかわかるか!お前みたいな勇者の仲間になれるようなヤツ、俺みたいな落ちぶれたヤツの気持ちなんかわかんねえだろ!
?:ケッ!偉そうに言うなボケ!お前等みたいにのほほんと意気揚々と冒険しに行きます〜みたいなヤツはさっさと痛い目遭ったらええ思ったんじゃ!俺等が冒険初心者やった時みたいにな!
チャン:ただの八つ当たりじゃないか!自分の不甲斐なさは、自分で修行したりして克服しなきゃ!
シ:関係ない人に自分のイライラをぶつけちゃいけないんだよ!
?:うっさいわ!
?:黙れよ!
キ:お前ら、間違ってるよ!
亀:…何言ってもムダだよ。コイツらは。
上:…だな。さっさと海にでも投げ込んじまおうぜ。
中:人の考え方ってなかなか変えらんないからな。
ツ:…ちょっと待ってくれないか?
上:え?
ツ:さっき言ったように、撃たれた僕にも責任がある。だからさ、ここは僕にけりを付けさせてくれないかい?
チ:…ツートに任せるよ。
ツ:ありがとう。
キ:どうするの?
ツ:ガンマンの勝負は昔から早撃ちって決まってるのさ。
シ:どうやってやるの?
ツ:お互いに背中合わせで立ち、3歩進んで振り返って撃つ…それだけさ。
?:おもしれえ!やってやろうじゃん!
ツ:じゃあ、船室の外に出ようか。

ツ:ルールは簡単。背中合わせに立ち、お互いに1、2、3と数えながら3歩歩いて振り返って撃つ…それだけさ。
?:早くやろうぜ!俺が勝ったら見逃せよな!
ツ:わかっているさ。
?、ツ:1、2…
?:バカめ!
チャン:まだ2だよ!
シ:ツート!!
?:うわ!
チャン:え!?え!?何?何?
?:お前…背中に目でもあるのかよ…。
?:何やアイツ…振り向かずに相棒の銃を撃って弾いたで…!しかも不意打ちやったのに!
ツ:僕達を甘く見ない方がいいよ。
?:わ、悪かった!み、見逃してくれ!な?頼むよ!
ツ:僕達の事、覚えといてね。また悪い事をしてたら、次は容赦しないよ。チーゴー、彼等を元いた場所に戻せるかい?
チ:あぁ、出来るよ。
ツ:頼むよ。
チ:わかった。

チャン:ツート、見逃して良かったの?
ツ:まぁ、これからは少しは大人しくなるんじゃないかな?
キ:そうだな。商売道具を無くしたらしばらくは悪い事は出来ないだろうしな。
シ:あ!それって!
キ:アイツらから盗っといた♪この魔法のライフル銃も、アイツらよりツートが使った方がイイと思うぜ?
ツ:フフ、さすがキューン。抜け目がないね。
チ:アイツらには魔法でマーキングしておいたし、大丈夫だと思うよ。
チャン:なら安心だね! 
ツ:よろしくね、魔法のライフル銃。

亀:良いパーティーだな。
上:だな。
中:それぞれ強さがあって、良いチームワークだよな。