誇り高きカンサイ人

思いつくまま、時には考えながら…言いたいことを普段言えない性格なのでブログで匿名で思う存分書いてみよう的な…。

A.B.C-Zダンジョンクリア編 博物館

チ:ここが博物館…。
?:ようこそー!僕がここの館長の、伊藤篤史です!!
シ:可愛い…。妖精さんみたい!
?:副館長の丸岡晃聖です!魔法の杖ならここが一番ですよ!
シ:また可愛い子が!も〜!可愛い〜!!
?:僕は案内人の角紳太郎です!一発ギャグやりまー…せん!!
篤、晃:やらへんのかーい!!
シ:可愛い〜!!可愛い〜!!!
角:ここには、アトランティス時代からの魔法の杖が保管されてます!案内しますね!
シ:この広い博物館は3人でやってるの?
篤:いいえ!他のメンバーは今日は学校のテストがあって、来れてないんです!
シ:残念。
晃:今日は僕達3人だけですけど、しっかりやるんで任せてください!
チ:フフ、よろしくね。

シ:わ!凄い数の魔法の杖だね!
角:そうなんです!魔法のクリスタルでできた杖とか、星の力がある杖とか、翼のある杖とか、魔法の大樹からできた杖とか色々あります!
篤:色々ありますよ!
晃:色々見て行ってください!
チ:ん?あの杖は?
晃:あれは、アトランティス大陸を海に沈めた魔法使いが使ってた杖です!
チ:特別強い力を感じるね…。
角:お目が高いですねー!
チ:手にとってみていいかな?
角:え…いや〜…。
チ:ダメかな?
角:いや、ダメなわけやないんですけど…。
篤:なんか、その杖だけ触ろうとしても、結界が張ってあって、触れないんです。
晃:この博物館が出来る前から、今あるところにあって、動かせなくて、そんでこの杖の周りに保管用にって博物館が造られたんです。
シ:この杖の為に博物館が造られたの?なんか、動かせないのって、我が抜いたエクスカリバーみたいだね。
篤:え!エクスカリバー!?
晃:知ってますー!学校で習いましたー!
角:エクスカリバー抜かはったんですか!?
シ:あ、うん。抜いたよ。
篤、晃、角:スゲー!!!
シ:ありがと。
チ:エクスカリバーみたいな魔法の杖か…。1度挑戦してみるかな?
シ:チーゴーならイケるよ。
チ:よし。
篤:うわ!!魔法の杖が!
晃:めっちゃ光り出した!
角:ヤバいって!危ないって!
シ:大丈夫だよ、チーゴーなら。
角:いやいやいや!杖めっちゃ光って雷みたいなん出てますって!
チ:ふーん…この魔法の杖…意思があるのかな?
晃:え!?
篤:え!?どういうこと!?どういうこと!?
晃:つまり生きてる杖やってことちゃうかな!?
チ:そうだね。
?:…よく気づいたな…前の持ち主ですら気づかなかったぞ。
篤:え!?え!?誰!?
晃:こわ!
角:もしかして…あの杖が喋ってんのちゃう!?
杖:その通り。
篤:魔法の杖が喋ったー!!
晃:初めて見た!
角:スゲー…!
チ:初めまして、私は魔法使いチーゴー。
杖:私は名もなき賢き魔法の杖。
角:…自分で賢い言うてんで。
篤:せやな。
晃:そういうやつってたいがいアホやんな?
杖:ほう…?私をアホと言うたな?
晃:うわ!ごめんなさい!
杖:私を舐めると痛い目に遭うぞ?なんせ私は悪魔のように狡猾で賢く、天使のように美しく、精霊のように強い、最強の魔法の杖である。杖の材質は世界樹、宝玉はこの蒼き星の力の中枢に近い地底深くから掘り起こされ研磨されし無尽蔵の星の魔力を持つ、いわばこの星そのものと言っても差し支えない強大な魔力の塊、魔法を使う際に羽ばたく美しい翼、持ち主の思考や戦局を読み魔法陣を先回りして作成する素晴らしい頭脳、持ち主に危機が迫った際には防御魔法も発動する完璧な配慮…まさに歴史上最強の魔法の杖であることなど説明不要である。
角:めっちゃ説明してるやん。
篤:せやな。
晃:やっぱりあの魔法の杖アホやんな?
杖:ほう…また私をアホと言うのか?
シ:…いや、アホでしょ。
杖:ガーン!!そんなバカな!!
チ:…なんか、面倒くさい魔法の杖だなぁ…。
杖:め、面倒くさい…。そんなこと言われるなんて…。初めて意思があるって気づいてくれたから、ちょっとテンション上がっちゃっただけなのに…。創られてから数千年…人間とお喋りするの、私を創った人間以外は初めてなのに…。
シ:え!?そうなの!?
杖:私を創った人間はとっくに居なくなったから、寂しかったのに…。私を使えるぐらい魔力の高い魔法使いもそうそういないし、使えても私に意思があるの気づかないし…。
シ:なんか…悪いことしちゃったね。
角:ごめんなさい。
篤:ごめんなさい。
晃:ごめんなさい、アホとか言って。
チ:まぁ…久しぶりに喋ってテンション上がり過ぎたのはわかった。
杖:は〜あ…傷ついた…。
チ:まぁ強いのは強いんだろうけど、ちょっとやっぱり面倒くさいな。違う杖にしようかな。
杖:えぇ!?そんなー!!
シ:いや…チーゴー、それはちょっと可哀想じゃない?
チ:うーん…。
杖:私は役に立つぞ!?強い杖を探しているのであろう!?
チ:うーん…どうしよっかなぁ…?こんなに面倒くさい魔法の杖はなぁ…。
杖:わかった!面倒くさがられないよう努力しよう!!
チ:…わかった。じゃあ、使おっか。
杖:よし!契約成立だな!!
シ:良かったね、魔法の杖。