誇り高きカンサイ人

思いつくまま、時には考えながら…言いたいことを普段言えない性格なのでブログで匿名で思う存分書いてみよう的な…。

A.B.C-Zダンジョンクリア編 クリティアス

相:もうすぐ着くからね!
チャン:かなり険しい山ですね!
チ:凄い山だな。
シ:こんなとこホントに人住んでんの?
ツ:確かにこの山はドラゴン達に協力してもらって、空から行かないといけないな。
キ:高いよ〜!怖いよ〜!
相:ドラゴン達のスピードでも3時間は掛かるからね。怖いだろうけどもうすぐだから頑張れ!
キ:頑張ります〜!わー!
シ:キューン!我にしっかりつかまってたら大丈夫だよ!そばにいるよ!
キ:うわー!ありがとう!
相:頂上が見えてきたよ!
キ:良かったー!
チャン:何だろ?ドームみたいなものがありますね。
相:魔獣除けだよ。よし!降りるよ!

相:このドームの扉には鍵が掛かっていて、オレ達メンバーしか持ってない合鍵で開けて、いつもお邪魔してるんだ!今開けるね!…あれ!?あれ!?ない!ない!…あー!家に忘れてきた!あー!家の机に昨日置いたまんまだったー!
チ:え!
チャン:…てことは、入れない。
シ:3時間掛けて逆戻り…?
ツ:往復6時間…オゥ…ジーザス…。
チ:キューン、耐えられるのか…?
相:ごめん!ごめんねー!
キ:あ、たぶん大丈夫ですよ。オレ、開けられると思います。
相:え!?
キ:色んなダンジョンとかで宝箱とか扉の鍵を開けてきたんで、たぶん大丈夫だと思います。
チャン:おー!さすが盗賊!
チ:スゴイじゃん。
シ:スゲーじゃん、キューン!
ツ:すごいな、キューンは。
キ:ちょっと見てみますね。…あ、これならこう…チョチョイと回して…これ前に開けたことのあるやつにちょっと似てるから、ここで…よし!開いた!!
相:スゲー!開いたー!
チャン:スゴイじゃん、キューン!
シ:スゲー!
チ:へー!やるなぁ!
ツ:キューンは頼りになる男だよ。
キ:前に開けたことのあるやつに似てて良かったよ。
相:ありがとう!良かったー!じゃあ、リーダー呼んでくるね!待っててね!

相:みんな、お待たせ!この人がリーダーで、仙人の大野智ね!
大:初めまして。なんか、オリハルコンより強い素材について聞きたいんだってね。まぁ、遠いところまで来てくれたし、お茶でも飲んで行きなよ。
チ、チャン、キ、シ、ツ:ありがとうございます!
チャン:突然お邪魔してごめんなさい!
チ:瞑想中にすみません。
シ:お邪魔します!
ツ:よろしくお願い致します。
キ:よろしくお願いします。あの、鍵勝手に開けちゃってすみません。なるべく鍵穴は傷つけないようにしたので、たぶん大丈夫だと思うんですけど…。
相:ゴメンねリーダー!オレが家に合鍵忘れてきちゃったから!
大:あ〜…いいよいいよ、鍵穴くらい。また造ってもらえばいいし。盗賊のコ、ありがとね。手間取らせてゴメンね。しっかしよく開けたな〜。この鍵特注品で、結構ややこしい造りになってるって鍵屋さんから聞いてたんだけど。
キ:うきゅきゅ。ありがとうございます。
シ:キューン、嬉しそう。
ツ:良かったね、キューン。
チャン:さすが盗賊だね!
チ:結構手慣れた感じだったし、スムーズだったな。
大:どうぞ、入って。
チャン:わー!ドームの中なのに、なんか、外にいるみたいですね!空が見える!
大:うん。見えるように魔法を掛けてあるからね。
シ:キレイですよね。お庭も花とかがいっぱいある!
大:絵とかも描きたいから、魔法で植えてるんだよね。
ツ:へー!絵も描かれてるんですか!?
大:うん。まぁね。そんな大したもんじゃないよ。
キ:なんか…不思議な感じがしますね。独特な感じというか…。シャボン玉とかが浮いてたり、空も、太陽が見えるのに夜空だったり…なんか不思議です。
大:そう?まぁ、オレの思いつきで家とか庭とか色々魔法でいじってるからね。
チ:強い魔力だけじゃなくて、流動的というか…弱かったり強かったり、色んな魔力が漂っているような気配がします。
大:おっ…鋭いね。そうだね。強い魔力ばっかりじゃ疲れちゃうし、それに、面白味はないよね。
チ:面白味…ですか?
大:そうだね。強い魔力は確かに凄いけど、そればっかりじゃ飽きちゃうでしょ。強い魔力も、弱い魔力も、それぞれ魅力があるんだ。色んなものを混ぜ合わせて新しいものを創るのもいいしね…。
チ:強い魔力や弱い魔力…色んなものを混ぜて創る…。
大:そうだね。ちょっとそのへんも、ゆっくり話そっか。相葉ちゃんから話を聞いた限りだと、たぶん魔法剣を完成させるには、単純に剣の素材だけ強くすればいいって話じゃなさそうだからね。
シ:そうなんですか?
大:たぶんね。さ、こっちの部屋においで。オレの瞑想部屋。この部屋の方が落ち着いて話せるだろうから。相葉ちゃん、庭でペガサス達、遊ばせといていいよ。
相:ありがとう。じゃあ、オレはペガサス達と一緒にみんなを待ってるから、ゆっくり話聞いといで。
チ:ありがとうございます。
キ:相葉さん、動物園のお仕事は大丈夫なんですか?
相:大丈夫だよ。5日間休み貰ったし。
ツ:え!?そんなに休みを貰って頂いてたんですか?すみません、僕達の為に!
チャン:本当に良いんですか?
相:大丈夫だよ。もともと明日から連休だったし。事情を動物園に話したら、今日から連休に入って大丈夫だって言ってもらえたから。
シ:ありがとうございます!
相:気にしないで。オレの他にもスタッフは沢山いるし、大丈夫だよ。
チ:ありがとうございます。
キ:スゲー融通効く動物園だなぁ。本当に良いんですか?
相:事情が事情だしね。魔法剣なんて、伝説上にしかなかったものだし、オリジナル魔法は、魔力の調整を1歩間違えたらとんでもないことになることもあるんだ。ニノのところの魔法泉でやっと回復出来たくらいだったんでしょ?もしかしたらニノや翔ちゃんは、魔法の扱いに長けている仙人であるリーダーのところに、君たちを連れて行った方がいいかもって思ったんじゃないかな?素材のこともあるけどさ。
チ:そうだったんですね。
チャン:オラ達が思ってたより沢山チーゴーのこと、考えてくれてたんですね!
相:まぁ、わかんないけどねw!オレは魔力がないから、魔法のことはよくわかんないんだよね!
キ:でも、魔法のことわかんなくても、仲間と意思疎通が出来てる感じがします。
相:そりゃあ仲間だからね!長年一緒にいると、言わなくてもなんとなくわかることもあるんだよ!ニノと翔ちゃん、それにリーダーも君たちのこと、気に入ってるんだなぁ…とかね!まぁ、オレもだけど!
シ:わー…嬉しい。
ツ:本当に僕達は、色んな方にお世話になりながら、旅を続けられてるんだね。
キ:ありがたいよね。嬉しいよね。
チャン:ありがとうございマッスル!オラの筋肉もいっぱい喜んでます!
チ:…ソロプレイをしていた時には、ホントに気づかなかったことばかりだ…。私は沢山の方達に支えられてるんだなぁ。
チャン:オラ達みんな、沢山支えられてるね!
シ:ホントだよね。
ツ:旅が出来て良かった。こんな素敵な方達に出会えたんだから。
キ:だな。

大:ここからが瞑想部屋。
ツ:この襖を開けたら瞑想部屋なんですね。襖絵、素敵ですね。
大:ありがとう。オレが描いたんだ。じゃあ、開けるよ。
キ:うわ!何これ!?
チャン:星がいっぱいだ!
シ:もしかして、宇宙ですか?
大:うん、そう。オレの魔力で宇宙空間を再現してるんだ。
チ:そんなことが出来るなんて…。凄い。
ツ:素敵な空間だ…。まさに宇宙の真理まで辿り着けそうな、瞑想部屋だ!
大:無重力になってるから、浮かべるんだ。でもちゃんと酸素はあるし、息は出来るから大丈夫だよ。
チャン:お邪魔しマッスル!
チ:うわ!ホントに無重力だ!
シ:オォ!楽しい!
キ:うわわわわ…!
大:身体を委ねる感じでリラックスしてもらったらいいよ。
シ:なるほど。リラックス!
チ:ホントだ。リラックスすると、上手くバランスが取れる!
チャン:身体の使い方が学べるね!
ツ:それに気持ちいい空間だ。
キ:えっと…うんと…こうかな?あわわわ…。
チ:落ち着いて、キューン。
キ:チーゴー、つかまっててもいい?
チ:仕方ないな。
大:まぁ自然に慣れていくよ。さて、まずはオリハルコンより強い素材だよね。あるにはあるよ。
ツ:本当ですか?
大:うん。名前はクリティアスっていうんだ。ただね、この素材は言い伝えによると、伝説の幻の大陸、アトランティスにあるんだって。
キ:え!?幻の大陸?そんなのあるんですか?
大:うん。最近発見した人がいるんだって。その人は以前は盗賊だったらしいんだけどね。
キ:もしかして、木村拓哉さんかな?前は盗賊で、今は探求者だから!
大:さぁ…誰が発見したかまではわからないんだけどね。
ツ:幻の大陸アトランティス…凄いですね。浪漫だ。
シ:冒険って感じだよね!
チャン:すごい話だね!
チ:発見したのもスゴイね!
大:素材についてオレが知ってるのはここまで。ここからは、力の使い方をオレが教えられる範囲は教えとくね。チーゴーだけじゃなくて、みんなもやってみようか。
チ、シ、ツ、チャン、キ:はい!ありがとうございます!
大:まずチーゴー。君はオリジナル魔法で、力を普段より多く使い、さらに、ヒビの入った魔法の杖で広範囲の探索魔法を使った。要するにムリしちゃったんだよね。
チ:はい。
大:たぶんね。力の強い魔法は確かに役に立つし、必要だけど、身体にキちゃうからね。チーゴーは魔力の容量が大きい分、ついつい無意識に強力な魔法を使っちゃうんだと思うんだよね。そこで、オレからは、力の加減を教えようと思うんだ。
チ:力の加減…。
大:そう。常に超強力な魔法…っていうのも素敵なんだけど、それだけだと長くは続かないから、例えば一瞬だけ全力を出すんだ。
チ:一瞬…ですか。
ツ:そうか、ガンマンも、相手を狙い撃つその瞬間が一番集中しているからね。つまりそういうことですか?
チャン:格闘技もそうだよね。技をキメる時、一瞬の力の爆発を意識するよね。それ以外はスキは見せないように意識はするけど、身体は力を抜く…じゃないと、先にこっちが疲れちゃって相手にやられちゃうことがあるからね。
チ:なるほど。
シ:確かに剣で戦ってる時もそうだよね。特に長時間戦うときはずっと身体に力入れてると疲れちゃうよね。剣も重いし。
キ:オレも確かに気を張りすぎて身体に力が入りすぎて疲れちゃうことよくあるな。
大:そういうこと。大技でも小技でも、要は倒せたらいいからね。
チ:なるほど。
大:あと、魔法の杖は、魔力を上手く循環させて、放出する手伝いもしてくれるけど、頼り過ぎちゃいけないよ。杖なしでも循環が多少上手くいくようにする方法もあるからね。
チ:そんなのあるんですか?
大:うん。これから実演しながら教えるね。まずは座禅を組む感じで座って、リラックス…手で印を結んで…自分の魔力を感じながら、ゆっくり呼吸をするんだ。そして空気中にある微量の魔力を、ゆっくり吸って、自分の魔力をゆっくり放出するイメージで、周囲に薄いベールを柔らかく広げるイメージを持ちながら魔力を放出するんだ。魔力ないコは呼吸による空気を意識してみればいいから。
チ:今まで私は使う魔法を詠唱して、杖に働きかけて自分の魔力を放出させてました。今、大野さんがしておられるのは自分の魔力だけではなく、周囲の魔力も取り込むんですね。
大:そうだね。全部が全部、自分の力だけで物事をやらなくていいんだよ。確かに自分で何でも出来る人はカッコいいんだけどね。でも、世の中自分一人ではさ、全部出来ないことの方が多いじゃん。でも一人でやらなきゃってやり過ぎると潰れちゃうからね。一休みしたり、協力してもらったりするんだ。人は自分一人では生きていけない。他の人の協力もいる。そして、人だけじゃなくて、酸素や水、食べ物など、色んなものに生かされてるんだ。だから、人に頼るときもあるし、必ず人に頼らないといけないわけでもない。人にだけオレ達は生かされてるわけじゃないからね。
チ:…なんか、深いですね。
ツ:様々な悩みや苦しみを経験されたんですね…。
大:たま〜にね、オレが、私が育てたんだから、言うことを聞け、逆らうな!みたいなことを言う人もいるじゃん。でも、その人にさ、命全てを育てられたかって言われたらそうじゃないんだよね。その人達は、例えばさ、生きていく上で絶対に必要な空気は、魔法を使ったり道具を使わなきゃ創り出せないじゃん。だから、その人達に恩があるとムリヤリ思って、絶対服従しなくちゃいけないかって言われたらそうじゃないんだ。もしかしたら恩を感じなさいって言われるかもしれないけど、完璧に全てを育てられたかって言われたらそうじゃない。絶対100%の恩があるなんて、思わなくていいんだよね。だって100%は育てられてないじゃん。
シ:難しいけど、なんとなくわかるかも…。恩着せがましく言う人、いるもんね。
キ:そういう人達に無理やり従わされている人もいるよね、きっと。
ツ:本来、恩は自分の心で感じるものなのにね…。
チャン:うん。その人の心も身体もその人のものなのにね…。もちろん、恩を感じた方がいいって、言ったほうがいい時もあるし、言わなきゃ気づかないときもあるし、気づいたほうがいい時だってあるんだけど、でも、恩なんて、感じなくていい時にまで無理やり感じろなんて言う人は間違ってるよ。
大:難しいよ、人間は…。まぁ…人それぞれだよね。話逸れちゃってごめんね。ま、あれだよ。無理すんなってことだよ。
チ:大切なことを教えて頂きありがとうございます。
大:こっちこそ、話聞いてくれてありがと。んじゃあ、次は血液の流れを意識するように、魔力を意識して、身体の中で循環するイメージしてみて。心臓から肺や手足の先に巡るのを意識してみてね。
チ:…自分の魔力が身体を巡っているのを感じますね。
チャン:オラは、身体の中を、呼吸によって取り込んだ酸素が巡るイメージをしてるけど、なんか…自分の身体に集中できるって感じだね!
シ:我、魔法は詠唱とか難しくて苦手なんだけど、これならなんとなくわかるかも…。
ツ:自分の中のものを意識し、循環させる…。
キ:なんか…自分も宇宙の一部になったみたいな感覚だよね。
大:そうだね。そして徐々に、意識を自分だけから、自分の周囲に広げるんだ。毛穴から魔力を少しずつ出すイメージ…かな。身体から出る湯気みたいな。
チャン:なんとなくわかる気がします!人のオーラっていうか、気と同じ感じですね!
大:まぁそうだね。
チ:魔力のコントロールを杖なしで行う…自分の魔力を意識することが大切なんですね。意識することで、キャパオーバーをより防げるわけですね。
大:そうだね。そして、この身体から出る湯気みたいなものは、訓練すると、より自由自在にコントロール出来るよ。無数の薄い刃のようになるまで研ぎ澄ませたり、雪の結晶のようにしたり、霧のようにしたり、細やかな魔法が使えるようになるんだ。この瞑想部屋の宇宙空間もそうだよ。
チ:スゴイ!
ツ:全てはイメージの具現化なんですね!
チャン:循環が大切!
キ:意識して薄いベールみたいな繊細な魔力を広げる…。
シ:スゴイなぁ!
大:結構みんな上手いね!よし、休憩しようか!
チャン:え!もっとイケますよ!
大:だぁめだって!無理すんなって言ったじゃん!それに、結構実は時間経ってるんだぜ?みんな集中しててわかんないだろうけどさ。
ツ:え?どれくらいですか?
大:もう4時間は経ってるよ。
キ:えぇ!
ツ:そんなに!?
シ:ウソ!?
チ:この瞑想部屋…外と時間の流れが違うんですか?あっという間でしたよ?
大:近いようで遠い答えだな。集中してたり、楽しかったりすると時間って、あっという間だろ?今までのはゾーンに入る前のフローみたいなもんかな?
チャン:ゾーン…!
ツ:流れに乗って、極限状態まで集中する…みたいなものですよね。
大:まあ、そんなとこだよね。初めてだし、ゆっくり焦らずにいこう。 
チ:はい!
大:みんなお腹空いてるでしょ。相葉ちゃんも呼んできてもらって、ご飯にしよう。
チャン:お腹…そういえば空いてます!
キ:ホントにあっという間だったな。
シ:ふぅ…なんかどっと疲れが来ちゃった!
ツ:集中してたんだね。僕達。
大:訓練はまだ続くからね。ゆっくりいこう。