亀:ふにゃあ…。ふ、2人共、無事!?
上:おぁ、イッテー!
中:た、助かった…。
上:あのスライム、吐き出す威力ハンパねぇな!
中:装備と船が頑丈でマジで良かったわぁ…。
亀:ここは…何だ?
上:なんか…白い鳥みてぇなのに俺ら突っ込んだんだよな?
中:もしかして…ここが…ラピュタ?雲が邪魔で周りが見えにくいな。
亀:もう少し周りが見えたら良いのにな…。
上:あ!俺の技で雲、ぶっ飛ばそうか!?
爺孫:絶対にダメ!!
上:ちぇー!…ん?
中:どうした?上田。
上:静かにしろ!なんか…聞こえね?
亀:…ホントだ。機械の音みたいな、時計?の音みたいな…。
中:…近づいてくるな。
(ビューーー!!!)
亀:うわ!風が!!
上:あ!雲が晴れてきたぜ!
中:よし!これで周りが見えるな!
?1:動くな!
亀:え!?
上:な、何だお前ら!?
中:…機械仕掛けの…獣人?
?1:俺は竜人のヤマダ・リョウスケ。
?2:俺は鳥人、チネン・ユウリ。
?3:俺は犬人、アリオカ・ダイキ。
?4:俺は猿人、ヤオトメ・ヒカル。
?5:俺は馬人、ナカジマ・ユウト。
?6:俺は狼人、タカキ・ユウヤ。
?7:俺は魚人、イノオ・ケイ。
?8:俺は魔人、ヤブ・コウタ。さぁ、名乗ったぞ!次はお前達が名乗れ!
上:同じく上田竜也。
中:中丸雄一だ。
ヤマダ:何しに来た!?
チネン:お前達のせいでこのホワイトピジョンが一部破損したぞ!
亀:ホワイトピジョン?
アリオカ:俺達が住んでいる機械仕掛けの鳥さ!
上:ラピュタじゃないんか?
ヤオトメ:ラピュタ?
中:天空の城ラピュタっていう映画があるから、空にある何かをラピュタって言っているだけだ。気にするな。
ナカジマ:お前達の目的は何だ!?
タカキ:海賊がここに何の用だ!?
イノオ:海賊だから、お宝目当てか!?
ヤブ:海賊が欲しがるようなお宝なんてここにはないぞ!
亀:俺達は未だ見ぬ世界を求め、冒険しているんだ。
上:まだ誰も見たことのない、伝説のラピュタを目指してみようぜってな!
中:だからお宝目当てじゃないよ。でっかいスライムに吐き出されて、勢いが止まらず、ここに突っ込んでしまったんだ。
ヤマダ:…冒険の為…か。
亀:そうだ。信じてほしい。
ヤマダ:…わかった。信じよう。嘘をついている目じゃない。
チネン:…まぁ、嘘をついて不意討ちしようが、どうせお前達には俺達は倒せないからな。
上:へぇ!大した自信じゃん!勝負するか!?
アリオカ:…自慢とかそういうんじゃないよ…。
中:…じゃあ何?なんか訳あり?
ヤオトメ:…そうだね。
亀:もしかして、その機械仕掛けの身体と何か関係あるの?
ナカジマ:…そうだね。機械仕掛けの獣人なんて見たことないよね…。
上:あぁ!機械仕掛けの獣人は初めて見たぜ!
タカキ:…そうだよな、おそらく世界中でも機械仕掛けの獣人は、俺達だけだ。
イノオ:俺達は機械仕掛け…。普通の獣人じゃない…。
ヤブ:俺達は…機械仕掛けになったことで、誰にもやられたりしない身体になった…。
ヤマダ:…俺達は…死ねない身体になったんだ…。