誇り高きカンサイ人

思いつくまま、時には考えながら…言いたいことを普段言えない性格なのでブログで匿名で思う存分書いてみよう的な…。

A.B.C-Zダンジョンクリア編

チャン:よっしゃー!A.B.C-Zダンジョンクリア出来たね!
ツ:大変だったけど、大切なことを沢山教わったね!
キ:結局あの貰ったやつどうしたらいいんだろ?
シ:今度はアレを使って冒険だな!
チ:その前に、休息を取りたい。
チャン:あー!確かに!お腹もペコペコだよね!
ツ:腹が減っては戦は出来ぬ…だね。
キ:村の映画館に行って、ゆっくり過ごすのもアリだよ。
シ:映画館!イイな!
チ:あ!そういえば、デルサータ王国の国王様、マサール・ハマグッチ様が、またおいでって言ってくれてたよね。A.B.C-Zダンジョンクリアの報告も兼ねて、デルサータ王国に行かないか?
チャン:あー!そうだね!お世話になったハマグッチ様にも報告しなきゃだね!
ツ:デルサータ王国?あの大国の国王様と知り合いなのかい?
キ:スゲーな。あのマサール・ハマグッチ様と知り合いなのか?
チャン:あっ、そうか!ツートとキューンに出会ったのは、デルサータ王国に行った後だったっけ?
シ:我の出身がデルサータ王国なんだ。デルサータ王国がドラゴンの群れに襲われた時に、デルサータ王国に来たチャン・ツカとチーゴーに助けられたんだ。
ツ:へえー!
キ:そういえば、俺たちと出会った時にはチャン・ツカとチーゴーとシーハは既にパーティーを組んでたんだよな。
チャン:そうそう!
チ:私が他のダンジョンをクリアし、次のダンジョンをクリアしようと魔法で調べていたら、A.B.C-Zダンジョンがあるということだった。そして調べている途中で、チャン・ツカがモンスターに襲われていてね。
チャン:そうだよね!チーゴーに助けられたんだよね!それで、オラがチーゴーの強さを見込んで、一緒にA.B.C-Zダンジョンに行かないかって誘ったんだよね!オラもA.B.C-Zダンジョンを目指してたから!
シ:へえー、知らなかった!なんか、そういう出会った時の話聞ける暇なかったから!
ツ:チーゴーはみんなを助けてきてるんだなぁ!
チャン:チーゴー、スゴイ強いんだよ!オラが苦戦してたモンスターを一撃だった!
キ:スゲーな!チャン・ツカもスゲー強いのに!
チャン:いや〜、まだまだだよ!
チ:まぁ、チャン・ツカがあの時戦ってたモンスターは、ドラゴンより全然強い、レオ・ベアーだったから、無理もないよ。
シ:え!チャン・ツカ、レオ・ベアーと戦ってたの!?
キ:おいおい!レオ・ベアーと一人で戦ってたのか!?
チャン:いやー…うっかりレオ・ベアーの縄張りに迷い込んじゃって…。
ツ:チーゴーがいてくれて良かったなー!運が良かったんだよ!レオ・ベアーは獅子と熊を併せ持った外見で、かなり凶暴なんだよ?獅子の牙、爪、熊の力強さも兼ね備えて、俊敏性も高くて、特に縄張りに入った者には容赦がないんだ!
シ:あのレオ・ベアーを一撃って、チーゴーめっちゃスゴイじゃん!
チ:まぁ、そんなに大したことなかったよ。
ツ:はぁ〜!すっごいなー!チーゴーは!
チャン:ところで、チーゴーは、ずっと一人で旅してたの?
チ:そうだな。ずっとソロプレイだったな。
チャン:寂しくなかったの?
チ:いや?ソロで黙々とレベルを上げるのも楽しいから。
チャン:そうなんだー!まぁでもそうだよね!オラも師匠に色々学んで、世界一武闘会で優勝したあとは、一人で修行の旅をしていたから!
キ:へえー!オレもずっと一人で盗賊をしていたなぁ…。盗賊団に入ってたこともあったけど、考え方とかが合わなくて抜けたからなぁ…。
ツ:僕も大概一人だったなぁ。ガンマンは基本、孤独だからね。
チャン:そうなんだ!
シ:…我は、王国のみんながいたから、一人ではなかった。でも、勇者は我一人だった。我が一番強かったから。頼りにされたりするのは嬉しかったりしたけど、プレッシャーもあった。我は今、同じくらいかそれ以上に強いみんなと旅が出来て、安心できるし、それに楽しい。旅は危険な事もいっぱいだけど、みんなと一緒ならどこまでも自由に行ける気がする。
チ:そっか…勇者って、みんなが憧れる職業だけど、実際勇者と呼ばれる人は世界ではほんの一握りだし、実際勇者をやるとなると、普通の人とは共有出来ない苦労もあったりするんだろうね。
ツ:シーハはずっと一人で、勇者の重圧を受け入れ、耐えていたんだね。
シ:王国がドラゴンの群れに襲われた時、正直、もうダメだって思っちゃったんだよね。ドラゴンが一斉に襲ってきて、あちこちで火事になったり、悲鳴があがったりして…。我も、あっちも助けなきゃ、こっちも助けなきゃってパニックになって…。衛兵のみんなも目一杯頑張ってくれてるけど、ドラゴンの数も強さも経験したことのないレベルだったし、国王様もみんなを避難させるのに手一杯だったし、我がなんとかしなきゃって、諦めちゃだめだって思ってたんだけど、でも衛兵のみんなもドラゴンにやられちゃったり、街のみんなもケガしたり、怖くて泣いてしまう子もいたりして、ホントにツラかった。勇者がこんなこと言っちゃいけないと思うんだけど、みんなが怖がったり、悲鳴をあげたり、ドラゴンにやられていくのを見てたら、我も…正直怖くなっちゃって…。もっと我が強かったら…って思った。ドラゴンも追い払えない、みんなを救えない、怖がってる我なんて勇者失格だって思った。でもそんなこと思ってる場合じゃないだろ、そんなこと思ってる暇があったら、一匹でもドラゴンを倒せよ、みんなが助けてって言ってるんだからって自分に言い聞かせて踏ん張ってたんだ。そんな時だった。チャン・ツカとチーゴーが来てくれたのは。ホントに助かったよ。ありがとう。
チャン:いいよ、そんなの。困った時はお互い様だよ。
チ:そうそう。ドラゴンの群れを一人で追い払うなんて、誰だって厳しいんだから、勇者失格なんて思わなくていいんだよ。
シ:ありがとう。我、ホントに勇者辞めようかなって思っちゃったんだよね。でもドラゴンを倒した後にいっぱい考えて、辞める前に、我よりも全然強いチーゴー達についていって、もう一回鍛え直そうって思ったんだ。それから辞めるかどうか考えても遅くないかもって思って。
キ:そっか…シーハは偉いな。逃げずに頑張ったんだな。
シ:偉いかな?
ツ:偉いよ、シーハは。間違いなくシーハは勇者だ。勇者はね、勇気ある者なんだよ。怖くったって、勝てそうにない時だって、みんなの為に立ち向かっていったシーハは勇気ある者、勇者さ。
シ:そうかな?ありがとう。でも我よりも、助けに来てくれたチャン・ツカや、チーゴーの方が勇者だよ。たまたま近くに来たってだけで、普通ドラゴンの群れ相手に戦おうとするなんてしないよ。
チ:私は何もしてないよ。チャン・ツカが火事になっているのを見つけて、助けようと言い出したんだ。ツートとキューンの時もそうだ。いつだって一番先に助けようとするのはチャン・ツカだ。
チャン:いや〜、オラ大したことしてないよ。助けに行くのは行くけど、強さはまだまだだし、結局デルサータ王国の時もツート達の時も、チーゴーに助けられてるからさ〜。
キ:へえー、そうなんだ。チーゴー、何もしてないとか言って、大活躍じゃん!
シ:そうなんだよ!チーゴーめっちゃくちゃ強いんだよ!チャン・ツカもドラゴンいっぱい倒してたけど、チーゴーはホントに魔法で一撃!ホントあっという間にドラゴンがやられていったんだ!街もあんなに壊れてたのに、なんか…時の魔法?って言ってたよね?あっという間に街が直っちゃってびっくりした!
チ:大したことない。魔力さえあれば誰でも出来る。
ツ:スゴいなー!カッコイイよ、チーゴー!
チャン:ねえねえ!チーゴーはどうやってそんなに強くなったの?
チ:いや、別に…。自分をやり込んでただけだよ。自分のステータスを分析して、力を割り振って、ダンジョン見つけて、攻略してレベル上げて…って感じで。
チャン:自分のステータス?何それ?魔法か何か?
チ:え?
ツ:チャン・ツカ、ステータス知らないの?ステータスっていうのは自分の状態だったり、能力だったり…つまりそういうことを見れるものなんだよ。
シ:え?今までどうしてたの?
キ:チャン・ツカ、自分のステータス見るのなんて、基本中の基本だぜ?
チャン:いや〜、オラ、生まれてからほとんど山奥で暮らしてたし、自分のステータスが見れるなんて誰にも教えてもらったことなかったし、知らなかった。師匠に学んで、オラは気を見てた。
チ:気?
チャン:うーん…なんて言ったらいいんだろ?なんていうか、オーラ?みたいな。強い者は纒っている気も強いし、逆に弱っているときには気も弱いんだよね。うーん…感覚でわかるって感じだから、説明が難しいんだよね。
ツ:逆にスゴイことしてるね、チャン・ツカは。自分のオーラも相手のオーラも見えてるってことだよね。
チャン:うーん…そんな感じ!
ツ:ステータスは自分のしか基本見れないし、相手のは許可なく見ようとしたら、それなりの制約なり、アイテムなり、レベルアップが必要なんだよね。
チャン:ふーん、基本自分のだけかぁ。ステータスってどうやって見るの?
チ:試しに私のを見せよう。片手を前にかざしてこう唱えるんだよ。「ステータス・オープン」。
チャン:おお!チーゴーの前に文字がいっぱい!
シ:すっげー!チーゴー、マジですげー!
キ:何これ何これ!
ツ:こうやってステータスを見ると改めてスゴイなー!
チャン:どうスゴイの?よくわかんない。
ツ:えーと…つまり、簡単に言うと…最強だよ。
シ:これはヤバいね!ドラゴンの群れなんてそりゃあっという間だわ!
キ:よくここまでレベル上げたなー!全ステータス振り切ってんじゃん!
チ:…褒められるのも悪くないな。
チャン:よし!オラも見るぞ!ステータス・オープン!
キ:おー!チャン・ツカもスゴイじゃん!やっぱ体力と筋力と、あっ、速力も防御力もスゴイじゃん!
チャン:オー!オラすごいんだな!
ツ:でも知力と魔力はさっぱりだな。
チャン:クッソー!そう言うツートはどうなんだよ!
ツ:ステータス・オープン。ホントは自分のステータスは、弱点も曝すことになるから、無闇に見せるものではないけど、まぁ、仲間だから特別だよ。
シ:じゃあ、我も見せるね。ステータス・オープン!
キ:オレ、そんなすごいステータスじゃないし、恥ずかしいんだけどなぁ。…まぁ、お前らなら見せてもいっか。ステータス・オープン!
チャン:おー!みんなのも見れる!
シ:なんか嬉しいね!みんなで自分のを見せ合いっこ出来るなんて!
ツ:信頼の証さ。
キ:そうだな、信頼してなきゃ見せらんねーよな。
チ:なんだか新鮮だな…。ずっとソロプレイだったから。みんなでプレイしていくのも悪くないな。
チャン:みんな、どんな感じなんだろ?
チ:ツートは集中力と忍耐力と知力に秀でているんだな。
ツ:ガンマンは狙い撃つ時に集中力と、狙い撃つ瞬間を待つ忍耐力が必要だからね。あとは、狙い撃つポイントを見定めるのに知力が必要かな。戦う場所も考えなきゃだし。
キ:シーハも集中力があるな。筋力も結構高いね。結構バランス良いよね、魔力もあるし。知力は…さっぱりだな。
シ:我、結構な勢いで実はおバカなんだよね。難しいことよくわかんない!
チャン:賢そうな感じで喋ってるけど?
シ:勇者がバカだとみんな不安かな〜って思って、頑張って喋ってるの!
チャン:オラと一緒でおバカなんだね!良かったー!
シ:キューンは盗賊なんだよね!えーと、体力、防御力、筋力は…うーん…低いね。
キ:だから見せんのヤだったんだよー!
チ:でも速力と知力と集中力は高いね。魔力はまぁそれなりだな。忍耐力もあるな。
キ:恥ずかしいよ〜!
ツ:きっと、悪者から宝物を盗む時に、宝箱の鍵を開ける時とか集中力が必要だし、知力がいるんだろうね。魔力が必要な鍵もあるからね。鍵を開けるのにも忍耐力がいるだろうし。
チャン:めっちゃフォローするね!ツートはフォロー力も高いんだね!
ツ:何だよ、フォロー力ってw。チャン・ツカは面白いなぁ。でも僕はフォローしようとは思ってないよ。ホントにそう思ってるんだよ。
シ:優しいよねツート。優しさ力が高いね!
ツ:優しさ力?なんだよ、それw。
チ:ステータスだけではその人の強みや魅力は図りきれないよね。
ツ:確かにそうだよね。そこが難しくもあり、楽しくもあるところだよね。
キ:オレもなんか魅力あんのかな?
チ:あるんじゃない?
キ:なんかテキトーだよなぁ、チーゴーって。
チ:私はきっとテキトー力も高いのかもな。適材適所に適当に物事を行う力だ。
キ:やっぱりテキトーなんじゃん!
チャン:面白いなー!基本のステータスが、体力、筋力、防御力、魔力、知力、速力、集中力、忍耐力なんだよね!それ以外にステータスでは図れないその人の力があるんだね!未知の力だよね!その人の魅力なんだよね!
ツ:オオー!そうだね!
シ:そう思うと楽しいよね!ステータスばっかり見ちゃうと低いと落ち込んじゃうけど、ステータス以外にも何か力があるかもって思うと希望が湧くよね!
キ:オレも褒めてよ〜!
シ:キューンも優しいでしょ。村の為に悪者から宝物を盗み返そうとしたじゃん。
ツ:そうだよ、キューン。キューンは、僕に用心棒の依頼をした時に、盗む目的を話してくれたでしょ?その目的が素晴らしいと思ったから僕は依頼を受けて協力したんだ。
キ:や、別に…村の情報屋から、ツートは凄腕のガンマンだけど、依頼を受けるかどうかは依頼人を見て決めるって教えてもらったから、自分の目的とか曝け出した方が良いのかなって思っただけだし…。なんか…褒められたら褒められたでめっちゃ恥ずかしいね。…ありがとう。
チ:耳まで真っ赤。フフ、そういうところもキューンの魅力なのかもね。
キ:またテキトーに言う!
チ:今のはテキトー力発揮してないよ。
キ:うー…。恥ずかしい。ありがとう。
ツ:キューンは確かに身体的な力は低いかもしれないけど、他の力で補ってるんだね。きっとキューンには、人を惹き付ける力があるんだよ。
チャン:みんなそれぞれ、強いところ、弱いところがあるからパーティーを組んで補い合えるんだよね。もちろん、自分の弱いところを見つめて修行して高めるのも大切なことだけど、弱いところを仲間に補ってもらって、自分の強いところで仲間の弱いところを補うことも出来るのはパーティーの強いところだよね。
ツ:そうだよね。自分の強いところを仲間の為に活かして、さらに仲間に頼れるのは強みだね。
キ:でも、頼りすぎも良くないよね。なんでしてくれなかったの!?とか言うようになっちゃう時もあるよね。仲間がいるからって怠けないようにしないとね。
シ:そうならないように、ありがとうの気持ちを忘れないようにしないとね。
チャン:自分の修行も忘れずに!
チ:テキトーに力抜けるところは抜いて。
ツ:それも大事だね。一人だと全部自分一人だから、警戒が解けない時もあるからね。人間だから、警戒し続けると疲労するし、疲労すると当然スキが生まれるし、そこを突かれることもあるからね。
チャン:自分のステータスを見て、強いところ、弱いところを見極めて、修行して、仲間を見つけて、補い合って、また新たなステージ、ダンジョンへ。大切だね。A.B.C-Zダンジョンが無かったら、みんなまだバラバラだったんじゃないかな?特にチーゴーは一人で出来ちゃうもんね!
ツ:A.B.C-Zダンジョンが繋いでくれた縁だよね。
シ:ホントに大切なことを教えてくれたよね、A.B.C-Zダンジョン!
キ:A.B.C-Zダンジョンが無かったら、チーゴー達に助けられることも無かったし、オレの目的も果たせなかったかもしれないな。
チャン:A.B.C-Zダンジョンは、仲間の大切さも教えてくれたよね!