誇り高きカンサイ人

思いつくまま、時には考えながら…言いたいことを普段言えない性格なのでブログで匿名で思う存分書いてみよう的な…。

A.B.C-Zダンジョンクリア編 強さへの試練

チャン:SixTONESのみんな、いい子達だったね!
チ:まさか大精霊と繋がりのある子達だとはね!
シ:でも繋がりあるのわかるわ!
ツ:とても才能のある子達だったね。
キ:妖精(仮)達が大精霊をお菓子の国に案内するから別れちゃったけど、また会いたいな。
チャン:そうだね!
シ:我らも良い繋がりが出来るように手土産探さないとな!
ツ:そうだね。そうだ!これだけ広い国だ。手分けして探さないかい?
チ:確かにその方が効率が良さそうだな。
キ:センスが問われるな!
チャン:負けないぞー!
ツ:じゃぁ、広い国だし、2時間は掛かりそうだし、2時間後にここに集合だ。
シ:賛成!
チ:まぁこの国なら平和だし、何もないだろう。
シ:まぁ、我は剣なくても結構強いからね。油断もしないよ。
キ:何があるかわからないからね。気をつけないと。
チ:じゃあ、みんなまた後で。

チャン:どこから回ろうかな?
シ:あ!あの店オシャレ!
チ:味見しながら決めようかな。
キ:値段交渉もしないとな…。あんまり高えの買えないし。
ツ:さぁて…どこから行こうかな?あ、あの店イイな。大通りから少し離れたところにあるっていうのもいいね!閑静な雰囲気がするな!オトナのコーヒーとチョコレートか…イイね。

(ツート入店)
ツ:渋い店だな。入り口の扉にベルもあって…。あ~、店にコーヒーの香りと微かにチョコレートの香りも漂っている。昔ながらの喫茶店のようなレトロな雰囲気だ。
?:いらっしゃい。
ツ:こんにちは。素敵なお店ですね。ここの店主の方ですか?
?:そうです。この店の店主、柴田恭兵です。
ツ:僕はツートといいます。ガンマンです。
柴:ガンマン…。僕も昔は銃を使っていました。コルト・キングコブラなどをね。
ツ:そうだったんですか!カッコいいですよね!僕、憧れてるんです!
柴:ですが、今は使えないんですよ。肺をヤラれて、ご覧の通り鼻に酸素のチューブを付けていなければいけない。日常的に酸素が必要になったから、火薬を使う銃は使えないんです。火気厳禁ですから。
ツ:なるほど…。銃は火薬を使いますからね。
柴:魔法具と電気が使える世の中になってよかった。火を使えなくても、魔力が使えなくてもこうやって生活が出来ます。
ツ:魔法具…。柴田さんは、魔法具を使ってコーヒーやチョコレートを扱っているんですね…。魔法具は僕達にも必要なものです。
柴:君はどうして魔法具が必要なんでしょうか?君は魔法具に頼らなくても強いでしょう?
ツ:僕は素敵な仲間に出会えました。彼らと旅を続けられるようにしたいんです。旅は過酷です。何があるかわからない。だから強くなりたいんです。みんなを守れるように。でも…僕はただのしがないガンマンだ…。パーティーの中で僕が…一番弱い…。
柴:弱い…ですか。
ツ:はい。他のメンバーはみんなずば抜けて強いんです!人の為に考え、行動出来る素晴らしい仲間達なんです!国の英雄、世界チャンピオンや特殊なスキルがある者、自己鍛錬を重ねレベルを最強レベルにまで上げた者もいます。みんな優しい心を持つ、チートレベルの猛者達…。僕だけが普通なんです。彼らに比べたら…!
柴:…ツライですか?彼らといて。離れたいですか?
ツ:みんなといると…己の弱さにガッカリします!ツライです!でも、彼らと離れたくはない!もっとずっと一緒にいたい!素晴らしいみんなと釣り合う仲間でいたい!だから、僕は強くなりたい!その為に、魔法具を手に入れなくちゃいけないんです!
柴:そうですか…。
(パシュッ)
ツ:え…?何…?血…?僕の胸から血が…。銃…?銃は使えないって…。
柴:魔法具ですよ…。全く、怖い世の中になりましたねぇ…。火薬を使う普通の銃を使えなくても、魔力を持たない者でも、こうやって人を仕留めることが出来る…。魔法具は怖いですねぇ…。まだ、君はここに来るのは早い…。
ツ:クソッ…みんな…僕はここでGAME OVERらしい…。















チャン:ツート!ツート!!
シ:ツート!しっかりしろよ!起きろよ!
キ:ツート!何があったんだよ!
チ:みんな離れて!ツートに回復魔法を使うから!…あ!起きた!
ツ:…みんな、どうしたの?
シ:起きた!
チャン:もー!どうしたの?じゃないよ!
ツ:…ここは?何がどうなって…?ハッ!あの店は?僕は胸を撃たれたんだ!あれ!?傷がない…。 
シ:何言ってんの?傷なんてないよ?
チャン:店って何?周りに店なんてないよ?
キ:ツート、お菓子の国に来たのは覚えてるか?オレ達は魔法株式会社TOKIOさんに手土産を渡す為に、みんなで手分けしてお菓子を探そうってなったんだ。それも覚えてるか?
ツ:…ああ、覚えてるさ。
チャン:約束の2時間が経っても、ツートだけが来ないから、心配になって、みんなで探したんだ!
シ:そしたら、街から離れた森で倒れてるツートを見つけたんだよ!
キ:ツート、オレ達と別れた後、何があったんだ?
ツ:…みんなと別れた後、大通りから少し離れたところに、店があるのを見つけて…いい感じだなって思って入って、そこでそこの店主に銃で…魔法具で撃たれたんだ…。
チ:…ツート、その店はおそらく幻影の迷宮だ。幻影の迷宮は、生きた迷宮なんだ。こっそり忍び寄りいつの間にか迷わせ、人間を朽ち果てさせるモンスターの一種だ。 
キ:そうだ!ツート、ステータスを見せてくれ!ツートの今の状態を見たいんだ!ダメージを受けてるかもしれない!
ツ:わかった。ステータスオープン。
チ:…ステータス上はダメージは受けてないようだな。 
キ:良かった。
シ:良かったー!
チャン:心配したよー!
チ:幻影の迷宮に入ったのに、ダメージがないとは…。
キ:おかしいよね。
チ:何があったか詳しく教えてくれる?
ツ:わかった…。



チ:撃たれたときに、まだ君はここに来るのは早い…って言われたの?
ツ:そうなんだ。もしかしたら、幻影の迷宮にも、僕は相応しくないから早く出て行ってほしいって思われたのかな?幻影の迷宮も、自らが朽ち果てさせるに相応しい人を選ぶのかな?
チャン:言っとくけど!オラ達は、オラ達に相応しくないから出て行ってほしい、なんて思ってないよ!
シ:そうだよツート!我らがツートに出て行ってほしいなんて思ってるわけないじゃん!バッッッカじゃないの!?
ツ:フフ、ありがとう。
チャン:無事で良かったよ!でも幻影の迷宮って、よくわかんないなー!
シ:でもホント、幻影の迷宮って何なんだろうね?
チ:ふーむ…幻影の迷宮は謎が多いからな…。わからないな。
キ:幻影の迷宮から帰ってきた人なんて、聞いたこともないよ。
チャン:なんかわかんないけど、ツート、ラッキーだったね!
シ:ホントだよ!きっとツートの日頃の行いが良いからだろうね!
チ:幻影の迷宮は、人の望んでいるものや、迷いなど、心の中で大きく占めるものを見せて迷い込ませたりすることもあるらしいんだ。だから、ツートの心の中にあるものを見せたのかもしれない。
ツ:僕の心の中…。あの店主はもしかしたら、心のどこかで想像してた、魔法具を手に入れた後の僕の未来の姿だったのかな?
キ:未来の姿?
ツ:うん。少しだけ、考えてたんだ。なぜ、魔法具を取り扱う魔法株式会社TOKIOさんは、魔法具による武器を取り扱ってないんだろうって…。それってもしかしたら、幻影の迷宮が見せてくれたように、魔法具は使い方によっては、とても怖いからじゃないからかな?もしかしたら、幻影の迷宮は魔法具の怖さを教えてくれたのかもしれないね。
チ:そうか…。ツートが自分には仲間がいるって言ったから、仲間にも魔法具による危険があることを警告出来るように、朽ち果てさせるのを止めたのかも。魔法具による武器が広まれば、幻影の迷宮自身も危ういだろうからね…。
シ:難しいね…。とにかく無事で良かったよ!
チャン:なんか…幻影の迷宮って、A.B.C-Zダンジョンみたいだね!
ツ:え?
チャン:だってさ!A.B.C-Zダンジョンも大変だったけど、沢山大切なことを教えてくれたじゃん!今回の幻影の迷宮も、強さは怖さに繫がることを、教えてくれたじゃん!だから、A.B.C-Zダンジョンみたいだなって!
ツ:そうかもしれないね…。とても、大切なことを教わったよ。強さは怖さに繫がる。強さを手に入れるとその分簡単に命を奪ってしまうんだ…。僕は強いみんなに相応しくあろうと、早く強くなりたいと焦ってしまっていたのかもしれない…。そうか…これは弱い僕への試練だったのかもしれないね…。強さを手に入れた先の可能性の1つを、幻影の迷宮は見せてくれたのかも…。
キ:ツートは弱くないよ。沢山のことを考えて、気づけて、受け入れられる、大きな器があるんだよ。オレなんか、魔法株式会社TOKIOさんが魔法具による武器を取り扱わない理由とか全然考えもしなかったし、強くなった後にそんな危険があるとかなんて、気づきもしなかった!
シ:幻影の迷宮は、そんな強さのあるツートを選んだんだね。
チ:私も、今まで自分のレベルを上げることばかりで、強くなった先に、自分の強さによる影響なんて、考えもしなかった。
チャン:オラも。単純に強くなりたいってだけだった。
シ:ツートのおかげで、我らも大切なことがわかったね。
チャン:この試練はオラ達みんなの試練だったんだ!この試練を活かさなきゃね!
ツ:そうだね。魔法具を手に入れた先、どうやってその強さを活かすのか…。考えていかなきゃね!