誇り高きカンサイ人

思いつくまま、時には考えながら…言いたいことを普段言えない性格なのでブログで匿名で思う存分書いてみよう的な…。

A.B.C-Zダンジョンクリア編 魔王が世界を滅ぼしたい理由

魔王:海の魔神ケンイチよ…このポセイドンの聖なる海の結界を打ち砕け。
ポ:え!?
魔王:海の守り神ポセイドンが結界を張り、国を守るが故にこやつらは全力を出せるのだ。つまり、ポセイドンの結界が無くなればいいのだ。
ケ:承知しました、魔王様。
ポ:止めるんだキュイ!みんな手一杯キュイ!僕の代わりに国を守れる規模の結界を張れる余裕なんかみんな無いキュイ!そんなことしたらダメキュイ!
ケ:逆らうな、ポセイドンよ。
ポ:どうしてキュイ?僕達友達じゃなかったキュイ?いつも素敵な音楽を聞かせてくれてたのにキュイ!もしかして、魔王に操られてるキュイ?
ケ:操られてはいないさ。
ポ:ならどうしてキュイ!?
ケ:ポセイドンこそ、何故人間の味方をするのだ?人間は醜い。楽器など美しいものを創れる者もいる…だが、醜いのだ。海に流れる人間の血や沈んでくる人間の船…醜いのだ。我らの美しい海を醜く汚すのだ…。我らの領域を勝手に汚す…無礼である。人間は我らに比べ、圧倒的に短命だ…例え学んだとしても、すぐに死に、また新たに生まれる無知な人間が愚かな事を繰り返す…我らがいくら伝えようとも、無意味なのだ。私は魔神…魔なるものを統べる王…魔王様に近い存在…だからお気持ちがわかるのだ…。永遠に近い時の流れの中、人間の悪しき魂が膨れ上がり、その度に現れ、勇者という人間に排除され、一時期の平和を経てまた悪しき魂が膨れ上がり、復活する魔王様は、また無知な勇者に排除される…その繰り返しを…。その時の流れをその御身に全て引き受ける魔王様のお気持ちがわかるのだ…!
ポ:…確かに人間は無知キュイ…でも…。
ケ:魔王様は、お優しすぎたのだ。人間達は弱い…自分が生き残るためならば、お互いに傷つけ合い、とるに足らない事で揚げ足をとり、足を引っ張り合い、罪をなすりつけ合う…罪なき者に罪を被せることもあるくらいだ…一体いくら心と体を傷つけ合い、血を流せば気が済むのだ…。魔王様はそんな人間の憎しみが自分に向けば、人間達はお互いに傷つけ合わないだろうからと…自ら魔王であり続けてくださっているのだ!人間に恐れられ…憎しみを持たれ…排除される…そして平和を得る…その為に。悪しき魂を持つ人間と共に生まれた魔王様は…その者たちをも圧倒的に凌駕する程の悪になろうと、大変な苦しみを味わってこられたのだ…。
ポ:…そうだったのかキュイ。確かに人間の中には悪しき者たちも沢山いるキュイ…でも…マサール達は違うキュイ。
魔王:人間の国の王よ…短命な人間の王よ…私と同じく王という存在であるが、お前は知らないのであろう…人間が何度同じ事を繰り返したかを…。
マ:…確かにオレはアホやし、歴史とかわからん!でもな!お前に比べたら少ないかもしれんけど、知っとんねん!このデルサータ王国はなぁ!オレが創る前、戦争があったんや!お笑い芸人で旅人やったオレは、この国に来た時、まだちっちゃかった、泣いとったちなみ姫におうたんや!そんでな!オレは言うたんや!「オレがおもろい国を創ったる!オレんとこおいで!」ってな!ほんで、今は美味しいもん食べれて、いっぱいおもろいもんとかがある国にしていってるんや!まだまだやとは思うけどな、いっぱいみんな頑張ってくれてる、えぇ国になってるんじゃい!魔王!人間ナメとったらアカンで!!
ポ:マサール…!その通りキュイ!頑張ってる人間も沢山いるキュイ!
魔王:人間の王よ…勇者に排除された後、確かに人間達には笑顔が戻り、平和の大切さに気付き、お互いを大切にするようになる…だが、それも束の間なのだ…人間はまた争うのだ。例え今は平和だとしても、それは、長い時の流れからしてみれば、一晩の夢のような時間なのだ…。私はもう見飽きたのだ…。もう…繰り返さないためには、人間は…人間の世界は滅ぼさなくてはならない。
ケ:砕けよ…ポセイドンの聖なる海の結界よ…。
ポ:止めるキュイー!!
?:オリャァァァアアア!