(世界のバグを調べるもうひとりの勇者達)
カ:語られ無かったこと?何があったんだ?
ハ:…語るのも難しい何かがあったの?
ト:…。
トゥ:…私が彼の国を去っても、争いは無くならなかった…それどころか君主を失くした彼の国の争いは益々激しくなっていった…。
ト:え!?
ハ:なんで!?君の力を巡って争ってたなら、君がいなくなれば、争う必要はないよね!?
カ:…お前の力が手に入らないなら、今度は国を手に入れよう…そういうことか?
トゥ:きっとそうだったのだろうな…彼の国はとても豊かな国へとなっていたからな…。
カ:チッ…いつの時代も強欲な馬鹿野郎はいるもんだな!
ハ:強欲な人が君主になったところで、国は維持や繁栄は出来やしないのにね…。君主になるにはそれ相応の、人としての器が必要なのにね…。
カ:雑魚が勘違いしやがって!クソだぜ!
ハ:いや、うんこは凄いんだよ、カザポン!
カ:じゃあクソ未満だな!
ハ:比べるのもうんこに失礼だよ!
カ:ハハ!言うじゃねぇか、ハセジュン!
トゥ:プッ…ハハハ!
ト:あっ!笑った!!
トゥ:フフフ…面白い人間達だな。
カ:そりゃあ良かったな!てめぇの幸運に感謝しな!
トゥ:フフ…そうするよ。
ハ:う〜ん…じゃあ争いはどうやって止まったんだろう?争いが止まらなかったら、今の龍を祀る王国は存在しないよね?
トゥ:…人間達は争い、彼の国内だけではなく、瞬く間に周りの多くの国を巻き込み、遂には世界を巻き込んだ…。そして現れたのだ………魔王が。
ト、ハ、カ:魔王が!?
トゥ:そう。魔王だ。人間達は魔王の圧倒的な力を前にし、ようやく争いを止め、一致団結し、魔王討伐を目指した。やがて勇者が現れ、魔王は倒され、世界は平和になった。
ハ:…世界の争いは、魔王が止めたのか…?
カ:…まぁ…結果的にはそういうことだな。
ト:…魔王が現れなきゃ、ずっと争いは続き、もしかしたら…世界は滅んでいたのかもしれないな…。
トゥ:当時の魔王は、私がチーゴー様達と戦った魔王とは姿形が違っていた。チーゴー様達が仰っていた、魔王は人間の悪の魂が膨れ上がると現れると…。
カ:世界は魔王に救われました…なんて語れねぇわな。
ト:…じゃあ、勇者って一体…俺って…何なんだ?
トゥ:…わからない…もはやそれは、神々に問わねばわからない領域だ…。
ト:…行かないといけないな。
カ、ハ:え!?
ト:神々がいる場所…神々の園「エデン」へ!
カ:トーマ、どこにあるのか知ってんのか?
ト:……わかんない!!
カ:だぁーよなぁー!!
ハ:だよねぇ。
トゥ:…知っている。
ト、カ、ハ:え!!?
トゥ:知っている。神々の園への扉までなら案内しよう。
ト:マジで!?
カ:さすが長生きしてるだけあるな!
ハ:助かる〜!
トゥ:私の背に乗るといい。ちょうど私は今、アイドルを休んでバカンスをしているから案内をする時間はある。
ハ:え!?アイドルしてるの!?
ト:ウッソ〜ん!!
カ:マジか…やべーな…。
トゥ:レッツ・ライド・オンだ♬