剛:?…ポセイドンやん…。
光:ん?なんでおんの?いや、そらそうか、海の守り神やもんなぁ。
剛:魔王との戦い以来かな?久しぶりやなぁ。
長:この白いクジラさんがポセイドン?
ト:うわぁ!初めて見たぁ!!
ハ:初めまして!ポセイドン!
カ:…可愛い(ボソッ)。
ハ:え!?珍しいね!カザポンが他人の事褒めるの!いや人じゃないけど!
カ:…可愛いもんは可愛い。
ポ:わ~い!嬉しいキュイ!初めましてキュイ!
カ:初めまして、ポセイドン。
ポ:待ってたキュイ。もう一人の勇者達…僕達、神々の話を聞いてほしいキュイ。
剛:…神々の話?
ポ:うん…僕達、神々の、自分勝手でわがままな話…なぜ、魔王が生まれたか…今、世界に何が起ころうとしているのか、君たち人間に、聞いてほしいキュイ…。
カ:神々…か。他の神達は?
ポ:うん…もう少し先に神々の楽園:エデンがあるキュイ。そこにいるキュイ。
ブンイチ:俺らはここまでや。話、長くなるやろからな。ほな、気ぃつけて。
(楽園へ)
剛:扉しか無かったのに、扉の中は螺旋階段が続いてるな…。
光:不思議やな…長い階段上がって行ってるけど、全然疲れへんな。
長:不思議だよね。
ト:神様達の話…どんな話なんだろうな?
ハ:想像もつかないね…。
カ:…魔王の話…か。
ハ:…カザポン、ツライ…よね?自分にとって嫌な存在の話だし…。
カ:…魔王…確かにアイツは俺様の人生を狂わせた…でもよぉ…魔王軍を抜けて、お前らに出会って、旅をして…ちょっと不思議だと思ったことがあるんだ。
ハ:不思議なこと?
ト:何?
カ:俺様さぁ…自己肯定感バリ高くね?
ト:え!?…今更?
ハ:うん…今更、何言ってるの?
カ:いや、これが普通だと思ってたんだけどさぁ…。旅して出会ってきた人間達…自己肯定感低過ぎね?と思って…。
ト:…いや、普通じゃない?
ハ:僕達からしたら、カザポンがめちゃくちゃ高い気がするんだけどなぁ…。
カ:自分が至高の存在だと感じるって普通ってか当然ってか当たり前じゃねぇの?
ハ:う〜ん…悪いわけじゃないけど、みんなもっと謙虚…かな?カザポンみたいに大っぴらに言う人はなかなかいないかな…。
カ:俺様は人生のほとんどが魔王軍だったし、俺様がこういう価値観なのってさぁ…魔王の影響もあるよなぁって最近思ってさ。いや、思ってるだけなんだけどさ…。何つったら良いのかわかんねぇけど…。
ハ:…言われてみれば、カザポンのその面白い性格が形成されたのって魔王の影響もあるよね?小さい頃から魔王軍なんだもんね?
ト:確かに…ただの悪い魔王から、こんなに面白いカザポンって出来上がるのかな?
カ:そんな面白いか?
剛:…まぁ話聞いてみたらえぇんちゃう?
ポ:着いたキュイ。